「うちの猫に操られてる…」と思ったことはありませんか?
朝早くに起こされたり、鳴くとついおやつをあげてしまったり、仕事中なのにパソコンの上に乗られると思わず相手をしてしまったり…。猫は命令しているわけではありませんが「この行動をすると飼い主が動いてくれる」ということを学習する能力を持っています。今回は、猫がまるで人間をしつけているように見える理由をご紹介します。
猫は本当に人間をしつけているの?
結論からいうと、猫が「人間をしつけよう」と考えているわけではありません。しかし、自分の行動によって飼い主がどんな反応をするのかを学習し、その結果として人間の行動を変えてしまうことがあります。これは動物行動学では「オペラント条件づけ(結果による学習)」と呼ばれる仕組みです。
「この行動をすると良いことが起こる」と覚えることで、その行動を繰り返すようになる学習方法です。人間だけでなく猫もこの学習がとても得意なのです。
猫が「人間をしつけている」と感じる5つの行動
① 朝早く起こす
朝5時。まだ眠いのに「ニャー!!」。起きてごはんを用意すると、猫は「鳴けばごはんが出てくる」と学習します。これが毎日続くと、猫にとって「朝は鳴けば人間が動く時間」になります。
② ドアを開けてもらう
ドアの前で座り「ニャー!!」。すると飼い主がドアを開ける。猫は「鳴く → ドアが開く」という流れをしっかり覚えます。すると、次からも同じ方法を使うようになります。
③ パソコンのキーボードに乗る
仕事や家事で忙しいときほど猫は目の前に現れます。キーボードに座る。マウスの前に寝転ぶ。画面を隠す。すると飼い主は「はいはい、どうしたの?」と撫でたり抱っこしたりします。
猫は「ここに乗ると構ってもらえる」と覚えるため、この行動を繰り返すことがあります。
④ 可愛い顔で見つめる
猫は人の表情をよく観察しています。じっと見つめたり、足元に座ったり、スリスリしたり。そんな姿を見ると、思わず撫でたり、おやつをあげたりしてしまいますよね。
猫は経験から「この行動をすると飼い主は喜んでくれる」ということを少しずつ覚えていきます。
「猫にしつけられているかも?チェックリスト」
- □ 朝は猫に起こされている
- □ ごはんを催促されるとすぐ準備してしまう
- □ パソコンの前に座られると作業を中断する
- □ 「あと1回だけ」と言いながら何度もおやつをあげてしまう
- □ 気付けば猫中心の生活になっている
3つ以上当てはまったら、あなたは立派に”猫にしつけられている“かもしれません(笑)。
海外では「猫が人間を飼っている」というジョークも
海外に「Dogs have owners. Cats have staff.(犬には飼い主がいる。猫にはスタッフがいる。)」という有名なジョークがあります。また、「Cats train humans(猫は人間をしつける)」という表現も猫好きの間ではおなじみです。朝ごはんを催促されたり、おやつを要求されたりしている様子を見ると「確かにそうかも…」と思ってしまいますね。

「しつけ」ではなく、信頼関係の証?
猫は自分の行動に反応してくれる人だからこそ、飼い主にさまざまなアピールをします。鳴いたり、見つめたり、膝に乗ったりするのは「この人なら応えてくれる」という信頼があるからこその行動です。「猫にしつけられているかも」と思う瞬間は、見方を変えれば、それだけ愛猫とのコミュニケーションが取れている証ともいえますね!
猫は人間を「しつけよう」と考えているわけではありません。しかし、「この行動をすると飼い主が動いてくれる」と学習し、その経験を積み重ねることで、まるで人間を上手に動かしているように見えることがあります。もし愛猫に朝早く起こされたり、可愛い仕草につい負けてしまったりしたら、一度考えてみてください。もしかすると、あなたは今日も愛猫の”しつけ”に、まんまと応えているのかもしれません、笑。



